ささぶねに乗って

小さな旅の記録と、アディクションを通しての出会いや別れや、猫たちとの日々。

今この瞬間の人間性

昨夜も夜更かししていたので、今朝は起きるのが若干ゆっくりになった。
台風が来そうだけど、さっきは少しオレンジ色の朝日もさしていた。
急に涼しくなってきたので布団を出してきたいけど、この天気だと使う前に干せないな。

今日は午前中はグループホームの巡回に行き、昼は天気次第で母親と会って食事。
午後からは読書会の予定だけど、これも大阪までいくのに天気次第では電車がどこかでとまってしまうかも。今日の課題本、アリス・マンローの『イラクサ』は、普通の人の日々の傷やささやかな欲望、でも掘り下げてみると醜悪にもなりかねず、とはいえ人間的な望みについて書かれていて私は好きな作品だ。

昨日はkiitoでロバートフランクの写真展を見た。
「写真にそなわっていなければならないものはただ一つ。今この瞬間の人間性だ」という彼の言葉がプリントアウトされていた。これは簡単でいて無意識にはできないことだろう。目の前に友人がいながら、SNSにアップする食べ物の写真に気を取られていたりすると。
昔、私が幼児だった時の写真を思い出した。祖父が撮ったものだ。もちろん一眼レフのフィルムカメラであり、デジタルではない。

祖父は暗室を作って自分で現像もしていたようだ。デジカメや携帯写真とは全く被写体との関わりも、時間との関わりも違う気がする。私はちょっと空の色が気に入れば携帯で撮ったりするけど、今の生活での時間とのつきあい方を変えたくて、違った方法の写真も撮りたいなとたまに思う。撮るのは簡単でも繰り返しのないポラロイドがいいな。
とはいえ、私は簡単に誰もが瞬間を切り取れるスマホ写真も嫌いではない。自分に関しては、スマホ写真の撮り方は安易だとは思うけど。

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