ささぶねに乗って

小さな旅の記録と、アディクションを通しての出会いや別れや、猫たちとの日々。

もう今日から九月

今朝は涼しくて、夜明け前に一度目が覚めた。春にいなくなったはろうが外から還って来て、毛がごさごさなのでブラシでゴミを取ってやっている夢を見た。それからでびが2階から落ちた夢も。

今日から九月だ。ここ数日、光は夏のようにまばゆいのに空気が乾燥して風景のりんかくがくっきりしていた。秋の向こうに冬のけはいが隠れていると思う。正直、冬は苦手だし、11月から1月下旬にはいつもウツ傾向なのだが、それでも四季があるのは美しい。フィリピンは夏と冬しかないらしいしなあ。といってもあたたかい冬なんだろうけど。

いよいよ今月で仕事もやめることができる。やれやれだ。本格的に仕事探しをしなければ。でもどんな仕事でも今のグループホームの家事手伝いよりは仕事らしいだろう。ほんとにハラスメントに近いヒマ具合だった。しかし別に何をやってもよかったのだから、ヒマが好きな同僚なんかにとっては楽でよいのだろう。彼には私が新ホームを作ったせいで仕事を増やして申し訳なかったかもな。でも、それでも私にとっては相変わらずヒマは改善されなかった。

あの仕事での経験としてはグループホーム一軒を開設したことだけだろうか。市や消防に足を運んだり、その前に不動産屋をいくつも回ったり、はじめてのことばかりで楽しかった。それから、自分では食べない肉料理をほぼ毎日するようになったこと。牛肉豚肉なんて私生活では5年くらい買ってないよ。あ、この前、入院中の義理のいとこにコラーゲンを摂取させるためにすじ肉の煮物を作ったから買ったことは買ったか。でも普段自分では、せいぜい数ヶ月に一度鶏肉を買うくらいだ。それもはろうがいなくなってからは、鶏肉を調理するたびににおいでわかるのか、足元まできてかわいい声で私にかけらをくれと言っていたはろうの姿を思い出すから買えなかった。

ホームの仕事で得たことといったら、肉料理がなんとなくわかったこと。わかってるかな?それからホーム開設の段取り。しかしまた新しく開設してしまったら、そのごは家事手伝いの仕事がもう一軒増えただけだったなー。

もうすぐそんな仕事からも足を洗える。職員も利用者もいい人ばっかりだったが、その長所をうわまわる苦行のヒマだった。ありがとうありがとう!