ささぶねに乗って

小さな旅の記録と、アディクションを通しての出会いや別れや、猫たちとの日々。

もうすぐ仕事も辞めるし

私が仕事を辞めると宣言し、退職届も出し、気分はもう過去の人になっていると、常勤になることを打診された同僚が困っていた。彼も介護の必要な兄弟やガンが転移した兄弟を遠くに持ち、時間を作って帰ろうと思っていたらしい。しかし、常勤が一人しかいない仕事に、常勤として雇われると休みもままらならない。そうだ、そこなのだよ、私があの仕事にうんざり来ていたところは。

法定の有給を取ることもままならんし、そのくせ障がい者グループホームの仕事内容は簡単な調理と掃除だけのお手伝いさんだ。

まあ、ここで感じる不満は承認欲求が満たされないという点が多いにあるし、承認欲求というものは人に寄って違う。仕事にそれを求めない人も多いが、ブラック企業蔓延や過労死の遠因でもある。しかし私は適度な承認欲求の充足と、ちゃんと休みが取れることの両方を求めるので家事のために土日も祝日も大晦日も元旦も職場に行くのはうんざりだ。

別に休日に働きたくないのではない。重度の障がいや認知症で独居の人のところに夜間や大晦日、元旦などに訪問するのはむしろやりがいがあった。地域包括でも祝日に休みたいなどとは思わなかった。単純だけど、その程度の非日常を楽しむことはできる。

そもそも家事を仕事にするのがイヤなんだな。家事はイヤではない。パンを粉から作るのも、毎日弁当(といってもそのパン)を持って職場に行くのも、部屋を片付けてすっきりするのも苦痛じゃないし、むしろ気分転換になる。

だけどそれが仕事になるかというとちょっと違うねー。家事なんか仕事にしてると、そこで給料が発生していても社会復帰できない気分になっちまうよ。 今回は自分には家事専業は無理だというのがわかっただけでも収穫では?自分を知ることは大事なことだから。